苦土の効果について
こんなお困りごとはありませんか?
葉の色が薄い
曇りがちで作物に元気がない
肥料の効き目が良くない
など
その原因は...
「マグネシウムの欠乏」かもしれません。
マグネシウムが欠乏するとこんなことが...
提供:渡辺和彦
欠乏したら起こることその①
下位葉の黄化
苦土の欠乏症として代表的なものが下位葉の黄化です。苦土は葉緑素にとても重要で、苦土が不足すると光合成の機能が低下します。
そのため苦土が不足した植物は、古い下位葉から新しい上位葉に苦土を移動させるので、葉緑素が失活した下位葉は黄色に変色します。(上位葉の黄化は鉄欠乏症の可能性があります。)
欠乏したら起こることその②
成長の遅れ
苦土はその①でも紹介した通り葉緑素に重要な役割があるため、不足すると光合成の機能が低下します。さらに苦土は植物体内の酵素反応にも重要な役割を持っており、不足すると生理機能が低下します。その結果、植物はエネルギーや活力を失い成長に遅れが生じます。
欠乏したら起こることその③
果実の品質低下
果実の品質を向上させるためには、植物が生きるために必要なエネルギー以上の養分が必要です。苦土が不足すると光合成の機能が低下し、養分を植物が生きることに利用することから、その結果、非常に小さく硬い、品質の低い果実になります。
欠乏したら起こることその④
土壌中の養分バランスが崩れることによる肥効の低下
肥料の効き目を最大限発揮するには、人と同じように養分バランスがとても重要です。
養分バランスを整えることで肥料が吸収されやすい健康的な土壌となります。
その中でも苦土は「苦土の積極施肥」という言葉があるにもかかわらず、毎作施用される生産者が少ないため、養分バランスが崩れている圃場が多くあり、肥効の低下が見受けられます。
ー 苦土を施用したほうれん草の比較 ー
それを解決するのが
「 苦土 」
「 苦土 」で変わること
苦土で変わることその①
植物の葉色が濃くなる
苦土を十分に吸収した植物は葉に照りが出て、そして葉緑素の量が増え、濃い葉色になります。葉緑素の増加は光合成を高め生育を促進します。
苦土で変わることその②
果実の品質向上
苦土は植物体内で移動しやすい栄養素で、リン酸と一緒に移動します。苦土を吸収した植物はリン酸をスムーズに移動させることができるため、効率よく消費することができます。その結果、吸収量も増え果実の品質向上などに効果があります。けい酸も同様の相乗効果が得られます。
苦土で変わることその③
酵素反応の活性化
苦土は植物体内の様々な重要酵素の活性化の手助けをするため、植物の代謝も活性化しアミノ酸といった様々な栄養素の合成に役立ちます。